着物にファッションを取り入れるなら 2022SS

着こなし

「着物ってみんな同じ格好でつまらない」、「着慣れてきたけど少し遊びを入れてみたい」と考えている方へ。着物も服のひとつ、ファッションのトレンドを盛り込んでしまえばいいのです。

本日は、着物生活歴3年の元ファッション狂いがおすすめする、着物への流行の取り入れ方をご紹介します。

付随して今のトレンドも分かるようになるので、無駄に広告に踊らされる買い物もなくなります。新しい着物を買わずとも、雰囲気を変えてお手持ちの着物を楽しむことができるようにもなります。是非お付き合いください。

しかし最初に言っておきます。私はトレンド、流行を過度に追うのはおすすめしません。季節ごとの旬の食材を楽しむくらいの感覚で、ご自身のスタイルに合うトレンドだけつまみ食いしていきましょう。

派手な色が流行の昨今、あえて最も明るい色でまとめた雪の日の恰好

※広告が入っています。読みづらい箇所があるかもしれません・・・。

着物を着よう

世はオーバーシルエット全盛期。まだまだ収束しそうにありません。ゆったりしたファッションがさらに加速する街中で、着物というシルエットはかなり魅力的だと思いませんか?

着物を楽しんでいる方々は、どうぞ着ているだけで流行の寵児ですから、さらに突っ走っちゃってください。

まだ着物は縁遠いと言う方。ロングコートの代わりに着物を羽織ることもできます。ドロップショルダーのトップス+ワイドパンツって着物のシルエットとそっくりって知ってました?着物と自分のワードローブの差は、意外とわずかなのかもしれません。

着付けが不安という時は、洋服ブランドが打ち出している、ボタンやベルトが着いているものから始めるのもいいですね。私の愛用しているsnowpeakのものもおすすめです。

 

デニム着物を着よう

私服としてスラックスを履く人が増えてきましたが、最近はデニムが復権の兆しを見せています。これに乗らない手はありません。

デニム着物というジャンルも今やすっかり定着しており、値段もデザインも様々。洋服と同じようにステッチが目立つカジュアルなものから、丈夫で経年変化を楽しめる無地着物の立ち位置のものも。

デニム自体は定番品、数年後には時代遅れということもありません。逆に、馴染み深い要素が着物を着ない人にももてはやされやすいと聞きます。気取らない雰囲気も、タフな生地も、自然体でいられる要素で、その要素がなけれこなれ感も漂わない。

 

ただ、サイズ感だけはしっかり確認した方がいいです。初めて着物を買うのであれば、一度古着でもいいので合いそうな寸法(少なくとも身丈、裄丈は必ず)をメモしてからの購入をおすすめします!

 

派手色の小物もありかも

近年はウィメンズが先行して明るい色柄のファッションも増えてきました。私の周りにも、真紅、ピンク、スカイブルーと鮮やかなロングコートを着た女性がちらほらと。格好いいです。メンズファッションにも鮮やかな色彩の波が来ています。

それを男着物でどう取り入れようかと言えば、やはり小物でしょう(私は、着物や羽織を鮮やかにすると笑点に見えてしまう呪いにかけられているので…)。

もし挑戦するとしたら、小物で着物の色を拾ったり差し色にする複数の小物で色を揃えたりしてみたいですね。

孔雀の羽根柄の帯と着物

紺の着物にマスタードイエローとか、黒にネオンカラーとか。紫にライムグリーンで初号機な雰囲気も捨てがたい。

シンプルでシックな着こなしが好きな私ですが、目立つ格好や鮮やかなファッションをしたくなる気持ちも理解できます。もし着物をつまらない、けれど奇抜に振りすぎて悪目立ちもしたくないという方は、細部に気を配ってみるのはどうでしょう。

 

スピーチと羽織は短めに

ロングコートが流行っていますが、洒落者達は短丈アウターに徐々に移行しています

着物でも長羽織を愛用している私。他の着物好きにも、長羽織の愛用者は多いと感じています。でも、短い丈のさっぱりした雰囲気は、どこか潔さ、飾らない印象を抱かせます。

上半身のボリュームも控えめ。しゅっとして見えやすいのも魅力的。

椅子に座る時も、裾がお尻の犠牲になりづらく、居住まいを正す度におっかなびっくりする必要がないのもありがたい。

短丈の羽織は古着でよく見かけます。お買い物の際は、裄丈だけにご注意を。

 

ゴツい革靴はいかが?

スニーカーブームも落ち着き、徐々に革靴の気分になってきた街中。その中でも、コンバットブーツなどが台頭してきています。厚底のゴツい革靴をよく見るようになりました。

確かに普遍的な革靴はみんな持ってますもんね。それを着物に合わせるのはどうかと聞かれれば、私は普通の革靴は普通に洋服と着た方が似合いやすいと答えます。

しかし、ボリュームのある靴は足元に注意が向くため、洋服ではスタイルを良く見せづらいという欠点があります。その点、着物は全身を覆い隠し体型が一切分からなくなるという、究極の体型補正型衣類です。ゴツい革靴でもミッキーの靴でも問題ありません。

むしろ、布量の多い着物という衣服とのバランスを考えると、ボリュームのある靴の方がいい塩梅になるとも言えます。流行りの厚底靴を一番簡単に生かせるのは、もしかしたら着物なのかもしれません。

私のおすすめは、シンプルで丸っこい、決め過ぎた印象にならないドクターマーチン。着物にわざわざ洋靴を合わせる。それが普通に格好いいしゅっとした型だと落ち着かなくなる私としては、ドクターマーチンくらいのぼてっとしたかわいらしさがちょうどいいのです。普段から愛用しているのも選んだ理由のひとつ。

結び

衣服はこの社会で生活していくために必要不可欠な道具です。どうせ着ないといけないんだから、せっかくなら楽しんだ方がお得です。

トレンドも、服を着ることを楽しくする調味料。考えすぎて疲れてしまうのも問題ですが、まったく興味がないのももったいない。

着物も洋服と同じ文脈で着ていいんです。一緒に着物のある暮らしを満喫していきましょう。

 

終わり。

タイトルとURLをコピーしました