ミニマリストに興味はあるけどなんだかストイックで難しそう、なんて足踏みしている方へ。結論としまして、私は強く、一度挑戦してみることをおすすめします。部屋が広くなったり、余暇時間が増えたり、貯金できたり。変化はほんの些細なことだけかもしれません。でも少しだけ、生活がよくなったと思えるはずです。今回は、ゆるミニマリスト歴3年の私から、のんびりなミニマリズムでも大丈夫な、得られるメリットについてお伝えしていきます。
ミニマリズムのメリット
1 物理的余裕
ものを減らして一番最初に感じたこと。それは「なんだか暮らしやすくなった」です。家事などがやりやすくなったともいえると思います。
まずは単純に部屋が広くなりました。ものを避けながら歩かなくてもいいし、ちょっと日向ぼっこしようと思ったら窓際に椅子を持ってくるのも楽ちん。服にアイロンをかけるのも、なにも置いていない机の上に広げてやるだけ。
持ち物が少ないので、全部収納スペースに収まるのも感動しました。しかもぎゅうぎゅう詰めではないので、服やキッチン回りの道具が取り出しやすいのです。ものが収納されているから掃除もしやすいし、片付いたキッチンなら億劫だった料理も以前ほど腰が重くないのです。
なにも無い部屋だから、お洒落なインテリアにするのも簡単。お気に入りの照明やカーテンが映えます。以前は余分なものに埋もれて目立たなかったお気に入り達にスポットライトが当たったようでした。広い空間にぽつんと何か置いてあると、それだけでお洒落に感じてしまうのはインテリア初心者だからじゃないはず・・・。床の間のようなものでしょうか。
普段持ち歩くものも見直してると、身軽になれるかもしれません。私はかばんがいらなくなりました。手ぶらで出掛けられるのは気楽でいいです。お散歩気分で買い物や英会話に向かうことが出来ますし、いつも鞄を持つ左肩の肩こりがなくなりました。私の普段の手荷物は始めに載せた写真のみ。お札入れ、小銭入れ、ハンカチ、リップクリーム、そして眼鏡。それだけ。小銭入れはお気に入りの喫茶店がキャッシュレス化したら不要になってしまうのですが、使いやすいのと、カブトムシみたいに丸っこくて可愛らしいところが気に入っています。
身軽という意味では、引越しのしやすさ、も魅力のひとつです。ものが少ないですからね。手荷物はスーツケースひとつで楽々お引越しなんてことも不可能ではありません。実際にするわけではありませんが、旅行や海外生活に思いを馳せる時、「いつでもすぐに移動できる」という心持ちなだけですごくワクワクしてきませんか?私は今の時世と看護師という職業柄、大変な状況の沖縄への出張もあり得るのですが、行けと言われればすぐに動ける身軽さは、ミニマリストになったからこその良い点と断言できます。
2 経済的余裕
支出が減る。これは一番大事ですよね。とは言っても、無理やり我慢してお金を使わないわけではありません。不要なものを断捨離していく過程で自分にとって必要のないものが分かり、また支出を見直していけば自分の無駄遣いの傾向も見えてきます。
仕事で疲れたから甘いものやお酒を買って帰る、今月は頑張ったから必要はないけど気になっていた服を買う、なんとなく飲み会に参加する、などなど。皆さんも経験ありませんか?全部私の話です・・・。
断捨離を経て自分を省みた後では、無駄遣いや楽しくない飲み会に参加したりはしなくなります。それらで幸せになったり、「やってよかったな」って思えたことはなかったからです。また、先ほどお伝えした物理的な余裕を持つことが出来たら、それを崩したくなくてものを買わなくもなります。私の場合、洋服で顕著にその傾向が現れました。
支出が減る、つまり必要なものしか買わないからこそお金の使い方についても詳しくなっていきます。私は大学生の頃、節約したり稼いだりすること、つまりお金について考えることはよくないことだと考えていました。慎ましく謙虚に暮らすことが美徳って感じでした。しかし、自分の無駄遣いを改めるようになると、徐々にお金を大切にするようになりましたし、貯金も少しずつできるようになりました。Youtubeでもファッション系チャンネルばかり見ていた私が、たまに節約や投資などのチャンネルも見るようにもなりました。勉強になります。
また、余分なものを削っていく作業の中で、削るのはものだけでなくサービスなどにも当てはまることにも気づきました。色々な保険やサブスクなどですね。これらを見直したことで、使うサービスを厳選して、結果支出の減少に繋がりました。ミニマリストになると、今まで常識だと思っていたものが実は要らないんじゃない?って思える瞬間があります。そこが楽しくて、ミニマリストを続けられているのかもしれません。ただ、これは自力ではなく本の受け売りもあるので偉そうには言えません。ミニマリズムに関してではなく「お金」についてのものですが、ミニマリストにも響く内容だったのでお勧めです。いきなり買うよりも、この本の著者がYoutubeで発信している内容を確認してからの方がいいかもしれません。
3 精神的余裕
ものを減らしていくと時間に余裕が生まれます。掃除は簡単、欲しいものはすぐに取り出せて、買い物もしなくなるのでその分の時間が空くわけです。その時間に、読みたかった本を読んだり映画を見たり、ちょっと料理に凝ってみたり。楽しい時間は増えるのです。
気持ちもすっきりします。断捨離による一時的な麻薬のようなものではなく、水をろ過していくような感覚といいましょうか。今まで常に欲しいものがあってあれこれ悩んだり、整っていない部屋で考え事に集中できないといった「思考の淀み」が徐々になくなっていきました。見るもの、触れるもの、考えることが厳選されたことで、本当に大切なことにフォーカスできるようになり、心が軽くなったとも言えます。
私の場合、楽観的になれたのもミニマリズムのいいところかと思っています。食料や衣類はもしものためとたくさん所持して、旅行では予備の着替えや吐き気止めなどをかばんにパンパンに詰めて、友人との待ち合わせは遅れないようにかなり早く家を出たり。そんな私は心配性だったと思います。しかし、ものを減らして生活を整えていくうちに、「なんだ。なくても大丈夫だ」「他の物で代用できることって多いんだな」「ゆとりを持って生活していれば、そこまで早く家でなくてもいいんじゃない?」なんてことに気づいたり。人間って意外と適応能力高いと思うんです。例えば、風呂上がりにバスタオルがなくてもフェイスタオルだけで十分身体を拭けて、それで満足しちゃうとか。
ミニマリストになってから、幸せと感じることが増えた気もします。ものを手放すこと自体、生活が更新されて新しい自分になれたような気もしたり。すっきりした部屋を見て「やればできるじゃん」って自分を褒めてみたり。
お気に入りをリピートするのもなかなかに幸せ度が上がります。ワードローブをお気に入りで固定したら、毎日の出勤でガラスに映る自分が素敵に見えたり。お出掛け先で行くカフェも素敵な店2つほどに絞ったら、毎回100点満点にお茶を楽しめたり。そういう小さな幸せの積み重ねが、人を大人にするのです(呪術廻戦の映画は今度観に行こうと思います)。
結び
以上が、私の体験したミニマリズムによる恩恵です。私が感じたのは、ミニマリストになったからといって極限までものを減らす必要はないということです。ミニマリズムとは、自分にとって大切なものや人、時間を認識して、それを慈しむための一手段だと思います。無理せずのんびり自分のペースでやっていけばいいのです。
みなさんのミニマリスト生活が素敵なものになりますように。
おわり