資産を取り崩すとき、つまり現金化するとき、どれくらい税金がかかるんだろう?
これ、投資を始めたばかりの方なら全員思ったことありますよね。
投資で得た利益には税金がかかるらしいと、つみたてNISAを始める際に知りました。つまり、取り崩したときには、少し減額されたお金を受け取るということです。
「100万円分を取り崩しても、20%の税金がかかって80万円に減っちゃうのかな」、「米国株式の場合、日本とアメリカで二重で税金がかかるのかな」。
そんな不安が頭をよぎりました。もしそうだとしたら、予想より資産形成を頑張る必要があり、目標金額が上がれば当然、必要な期間も伸びていくからです。
今回は、そんな疑問と不安に駆られた投資初心者が調べた、インデックス投資を取り崩す際にかかる税金の計算方法について、皆さんと共有していきます。
結論を述べますと、思ったより税金はかからないようです。単純に20%の税金がかかるわけではないようで、少し安心しました。
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インデックス投資と高配当株では税のかかる範囲が違う
先ほどの不安は、インデックス投資と高配当株投資の税金の仕組みをごちゃ混ぜに考えていたことと、インデックス投資の利益にかかる税率約20%がどの部分にかかるのか誤解していたことで生じていました。
私はインデックス投資を積み立てる形式で資産形成をしていますが、こんな勘違いをしていました。
10万円/月あれば余裕をもって安心して暮らせそうだ
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つまり毎年120万円取り崩せばいい
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年利5%の利益があると仮定して、そのうち4%を取り崩すといいらしい
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資産3000万円あればFIREできる(3000万円×0.04=120万円)
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でも税金が20%くらいかかるし、持ってるのは米国株だから追加で10%とられるんじゃ?
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120万円取り崩しても、そこから税金が30%引かれて残り84万円、つまり7万円/月で暮らすことになるのでは?
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税引き後に120万円受け取って10万円/月で暮らすには、なんやかんや計算すると約4000万円いるやん!1000万円増えた!!
こんな感じで、過去の私と同じ勘違いをしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
勘違いひとつめ。それはインデックス投資の利益にかかる税金は約20%だけということです。
海外の株の利益に二重で税金がかかるのは高配当株投資の利益に対してであって、インデックス投資にはあてはまらにそうです。よかった~。
そしてふたつめの勘違いに関して。税率約20%は、取り崩した金額全体に対してかかるわけではありません。
詳しく見ていきましょう。
インデックス投資の税金の考え方
例えば、100万円を投資して、その結果110万円になったとします。
そこから10万円だけ取り崩す、つまり現金化する場合は、いくら税金がかかるのでしょう。
正解は、約2000円、それだけです。
「え?10万円に20%の税金がかかるから2万円払わないといけないんじゃないの?」と過去の私は思っていました。
そもそも『投資で出た利益に税金がかかる』なんていうからややこしくなるのです。正確に言うと、『利益の出た割合分にのみ税金がかかる』のです。
今回の例では、100万円が110万円に増えているので10%の利益が出たことになりますよね。
そしてそこから10万円だけ現金化する時に税金が発生しますが、ここで税金がかかるのは利益の出た割合分、つまり10万円の10%、1万円分に対してのみです。
私は、取り崩す10万円全体から税金が引かれると勘違いしていたので、約20%の税率で2万円が税金として持っていかれるとおびえていました。しかし、実際には1万円から税引きをするので2000円ほどで収まるのです。
※海外株に投資をしている場合は、為替によって金額が上下します。税金だけでは、取り崩してから実際に受け取れる金額は判断できないようですのでお気をつけて。
結び
取らぬ狸の皮算用ともいいますが、資産がいくらたまったら毎年○○万円取り崩そうって考えるの、とても楽しいですよね。
しかしその皮算用が間違っていたら元も子もありません。私も勉強を続けて、皆さんのお役に立てる情報があれば共有していく所存です。
皆さんの生活がより素敵なものになりますように。
PS;ミニマリズムを暮らしに取り入れると、貯蓄率が格段に上昇するのでおすすめですよ。