今回は、ミニマリストが考える、気の進まないことを早めにやるためのコツについて、お話していきます。手を付けるまでにかかる時間、労力を減らそうというわけです。
勉強の時間なのに気付くと部屋を片付けている、タスクを放置している罪悪感でNetflixを観るも集中できない、結局やり終わる頃には必要以上の時間がかかっていた。こんな困りごと、よくありますよね。
今回は、生活の無駄を省いてきたミニマリストが、時間の無駄やストレスを減らして生活するためにどんな工夫をしているのか、意識している習慣についてご説明していきます。
これを読めば、溜まっている家事やタスクに取り掛かろうと前向きになれること間違いなし。時短したいという方にもおすすめです。是非お付き合いください。
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選択肢を減らす
持ちすぎない。
まずはこれが大切です。ものがなければ掃除もしやすい、ものを動かす時も十分なスペースがあって、集中したい時にはその環境が出来上がっている。これだけで、重かった腰は上がりやすくなるでしょう。ただ、これは皆さんご存知なことと思い、もうひとつ例を挙げていきます。
私は英語の勉強をしています。映画や読書、旅行を楽しむために、こつこつ続けている習慣のひとつ。
習慣とはいいつつ、全く英語に触れない日もあるゆるいスタイルです。勤勉とは言えませんね。これはいかんと原因を振り返ってみると、思い当たることがあります。当時、私は英会話教材に英文読解、英会話アプリ、Youtubeと思いつく限りのもので勉強していました。手を広げすぎていたのです。
朝起きたら活動している間にYoutubeで英語を聴き流し、出掛ける前にアプリで聴き取りと発音練習。帰宅したらハリーポッターの原文を読んで、翌日に英会話が控えていれば教材で予習。
こんなのが続くはずがありません。英語ひとつ学ぶというのに、複雑化しすぎていました。工程が多すぎます。
simple is the bestです。
確かに学ぶことはリスニング、スピーキング、リーディングと分かれており、取り組み方もインプットとアウトプットのふたつがあります。全てを網羅しようとした結果、タスクが増えすぎて、なにも手につかなくなるという事態に。千手観音菩薩じゃなきゃ無理な多重課題でした。
私にまず必要なのはリスニング。そこをはっきりさせておけば、やることは1/3に減ります。これが分かってから、学習手段もシンプルになりました。
シンプルなものは手を付けやすい。単純ですが、それゆえに強力な思考の偏り。少しでもとっかかりやすく、悩む時間を減らしていきましょう。
手の届く場所に
収納しすぎないことも大事。片付け好きな人ほど陥りやすいです。掃除道具がいい例でしょう。視界に入らないよう収納しているこの道具たち。取り出しにくいような、身を屈めて掘り起こさないといけないような場所に、突っ込んでいたりはしませんか?
いざやろうという時にこれではやる気も萎えます。なぜゆえ掃除する前から一仕事せねばならんのか、と。
英語の勉強もそうです。暮らしの隙間、ほっと一息ついた時、わざわざ引き出しまで歩いて本を取り出すということに、私はいかんせん腰が重くなりがち。
すぐ手に取れるところにあれば、掃除も勉強も気づいたときにさらっとできそう。
そこで、英語の本を机の上に置きっぱなしにしてみました。見栄えも悪くありません。ものを出しっぱなしにするのはよくないと思っていたけれど、なにもない机にぽつんと本が鎮座している様子は、少し文化的な匂いもしていい感じ。
すると、本を読む頻度も増えました。お湯を沸かす間、コーヒーを飲んだ後。少しずつ、1行だけのことも。それでも、暮らしに遠い場所の言葉が馴染んでいく感覚は、静かながらわくわくします。
風呂掃除もすぐにできるようにスポンジと洗剤を浴室内に配置しました。入浴した流れで全裸でささっとお掃除できます。冬でもなんとかいけます。むしろ、湯冷めしないようにとタイムアタック競技化してきて少し楽しいです。
選択肢を減らしたら次は、取り掛かるまでの手間を減らす。少し身軽になれました。
意識は低めに
家事も仕事も勉強も、高いレベルを維持できたら素晴らしい。でも、自分に求めすぎてはいけません。
調子の出ない時もあるし、日常の細々したものすべてに全力投球する必要もない。緩急をつけた方が上手くいくのは、野球と一緒です。
どうも昔から、勉学とは机に向かって何時間も問題を解き続けること、と考えがちでして。ここからここまでを覚えられるまでひたすら書き取り、とか。義務教育の影響ですね。
そんな風に英語に向き合うと、毎日『勉学』に励むためにまとまった時間を確保して、よしやるぞ!と気合の掛け声をかけなきゃいけなくなります。無理でした。
自分から率先して重たい荷物を運べるのは、他に何も持っていないときだけ。仕事に急いでいるときに、階段を登るお爺さんに手を貸せる人は少ない。余裕があればこそ、理想の行動がとれる。
毎日、社会という枠から、家という安全地帯に戻っても、そんな理想を自分に求めては疲れてしまいます。
ほどほどでいいのです。軽くさらっとやるだけ。そう思うだけで、行動のハードルはぐっと下がるのです。
意外と、やっているうちに熱中しちゃってがっつり掃除しちゃった、みたいなこともありますしね。
やったら褒める
自分に冷たくしない。最後の仕上げはこれに尽きます。
ちゃんと起きて、仕事して、家事して、それを毎日滞りなく運べている。それってすごいことだと思います。
簡単な掃除を済ませたあとは、「まぁこんなもんかな」ではなく、「掃除できた自分最高」と褒めてあげてみてください。
私は去年、27歳頃までは、瞑想や気分の切り替えなど、メンタルを調整するような精神的な分野には関心がありませんでした。それよりも、物理的に、食べたり行動したりお洒落な服を着て気分を上げる暮らしをしていました。
しかし、自分を褒めるようにしてから、日々のタスクに前向きになれることが増えてきました。精神的に、行動に移る前の障壁がなくなっていったのです。
少しアプリで英単語を調べただけで、「疑問をすぐに解決するなんて偉いな自分」。そう思うと、今度は机に置いてある本が視界に入り、「少し読もうかな」なんてふと手に取ったりするもんで。
セルフで褒めれば小さな達成感が生まれ、これがまた次の行動をする時の小さな助け、ハードルを超えるための踏み台になることを実感しました。いわゆる気の持ちようってやつです。
人って案外単純なものです。いや、私だけでしょうか?
結び
以上4つが、自分の腰を軽くする、やらなきゃいけないことをさらっと片付けるコツ、時短な習慣でございます。
どれも小さなことばかり。だからこそすぐに取り入れられる。ちょっとずつ積み重ねていけば、きっと素敵な暮らしに近づけるはず。
終わり。