男着物の始め方

初めての着物

 こんにちは、着物なミニマリスト 藍色と申します。

 本日は、着物を着てみたいけど何を用意すればいいのか分からない。どこで買えばいいのかも分からないし、実際に着て出掛けてみたいけど出先で着崩れたりしたら不安。でも旅館で浴衣を着るとテンションが上がる。そんな男性に向けて、着物を着るために必要なアイテムおすすめ、実際に着る時のコツについてお伝えしていきます。

 着物生活を始めて3年経つ私が、初心者の頃に知りたかったことをつらつらと書いていきます。これを読めば、すぐに着物を始められますので、どうぞお付き合いください。

お気に入りのオリーブの葉っぱに水やりしているところ。

 

 

 

 

 

 

 

※広告が入っています。読みづらい箇所があるかもしれません。どうかご容赦ください・・・。

着物を着るのに必要なもの

 今からお伝えする9点があれば、いわゆる正統派な、どこに出しても恥ずかしくない着物姿になることができます。もっと簡略化した着方や和洋折衷なコーデはまたの機会に。身に着ける順に詳しく紹介していきます。

ステテコ

 着物の下にはこれを履くことをお勧めします。着物はスカートと同じで風が吹けば足が露出する可能性があります。足を隠す以外にも、着物に直接肌が触れない方が着物の皮脂汚れを防げますし、足と着物の摩擦が減ることで歩きやすくもなります。お持ちのズボンやレギンスでも代用できますが、ユニクロのエアリズムステテコが見た目も下着感がなく、快適でおすすめです。

襦袢(じゅばん)

 着物とほぼ同じ形の、着物を皮脂汚れから守るインナーのようなもの。スーツにおけるシャツと同じ役割を担っています。私がお勧めしたいのは長襦袢(着物と同じ形)ですが、他にも半襦袢(生地が腰までしかない。長襦袢を半分の長さに簡略化したもの)や、襦袢Tシャツ(襟が襦袢の形になっているTシャツ。半襦袢をさらに簡略化したもの)があります。

 

 長襦袢のメリットのひとつは、着物を着た時の「様になっている」感が増すことです。半襦袢などでは、着こなしの微調整がやりづらいです。また、着物が捲れても長襦袢があるので見苦しくなりませんし、着物を脱いだ時も恥ずかしくありません。「半襦袢+ステテコ」ですと他人には少々見せたくない下着姿感が増す気がしています・・・。

 長襦袢のデメリットは、着るために後ほど紹介する腰紐が必要であること、長襦袢と着物の重ね着が最初は窮屈に感じることがあることです。また、着物とのサイズ感の見極めにもちょっとしたコツが必要になりますが、これは後に説明します。なので、まずは簡単に着物を始めたいという方には、襦袢Tシャツがおすすめです。


 


 様になるなら手間は惜しまない。そんなお洒落感度の高い、長襦袢を着たいという方へのワンポイントアドバイス。長襦袢を買うのは着物を買った後にしましょう!

 

 理由は以下の通り

 1.着物とのサイズ感が合わないと、着心地も見た目も悪くなる。

 スーツではシャツが袖から1.5㎝程出ているのが正解とされていますが、着物にも同 じように着物と襦袢のバランスを意識することが必要になります。一般的に、一般的にですが、着物の袖から襦袢が出てしまうのは美しくないと言われています。同じように、足元も着物の裾から長襦袢の裾がはみ出ているのは少々野暮ったいと言えます。

 なぜ一般的と強調したかというと、根拠が曖昧だからです。普段着が着物だった頃の写真を確認すると、襦袢の袖が着物から出ていることもありますし、そもそも襦袢の袖が着物より短かったら、着物の袖が皮脂で汚れてしまうので、シャツのように出した方が合理的とも言えます。とはいえ、冠婚葬祭や茶道などでは暗黙のルールのようになっていることもあるため、初心者さんのうちは冒険せず、この一般的なルールを頭の片隅に置き参考適度に考えてもらえればいいかと存じます。

 今お伝えしたのが裄丈(ゆきたけ。袖の長さのこと)と身丈(みたけ。首から裾までの縦の長さのこと)の注意点ですが、もう一つ注意が必要なのが身幅(みはば。着物の胴回り、横幅のこと)です。身体に巻き付けるように着る着物において、簡単に言えばやせ型の人やふくよかな方では身幅によってぶかぶかになったり生地が足りずにぱつぱつになることがあるのです。なので、まずはご自身に合う着物を買ってから、着物と同じか数㎝短い裄丈・身丈で、同じくらいの身幅の長襦袢を入手するのがいいかと思います。素敵な着物姿になるために、急がば回れ、です。 

 

 2.着物を探している時に、ご自身に合う長襦袢が見つかるかも。

 では、着物のサイズ感については分かったけど、具体的にどんなものを買えばいいの?という疑問にもここでお答えします。私は、古着の浴衣(木綿着物)がおすすめです。

 後ほど説明しますが、着物は古着屋で試着して購入することをおすすめします。その際に、一緒に長襦袢も試着できれば先ほどお伝えした寸法は考えなくてもOKです。実際にサイズが合うか確認できるので。しかし、長襦袢というものは着物より出回っている数が少ないのでピッタリなものを見つけるのは大変で、またポリエステルのものだと滑りやすく着崩れしやすかったり静電気が起きやすいのでおすすめしません。

 そこで登場するのが古着の浴衣です。こちらは数も多く、木綿なので着心地もよく、静電気も起きず、滑りづらいので着崩れも少なく、家で洗うこともできます。長襦袢と着物の形に差はほぼありませんので、私も浴衣を長襦袢代わりによく着ています。お出掛けから帰ったら、着物だけ脱いで浴衣姿で寛げるのもおすすめポイントの一つです。

 


 

 私は、色々な襦袢を買っては試してきましたが、妥協せず自身に合う長襦袢を購入することが楽しい着物生活の近道だと気づきました。しかし、やはり手間はかけたくないという方には、まずは市販の長襦袢を試してもらってからご自身のスタイルを模索する方法をご提案します。くれぐれも、サイズ感にはご注意を。



腰紐

 このアイテムは長襦袢に必要なものですので、半襦袢・襦袢Tシャツを買う方には不要です。

 長襦袢は着物と同じで、何かで縛って留めておかなければいけない儚い衣服です。そこで必要なのが腰紐という、着物の着付け用の紐になります。慣れてくればなくてもいいのですが、着崩れしやすくなるので合った方がお出掛けが快適になります。また、私はネクタイで代用できないかと試してみたことがあるのですが、結び目にボリュームが出てしまうため上から着物と帯を身に着けた時にごつごつするのでおすすめできません。

 腰紐は、着物を着る時にも必要だから計2本用意するようにと言っている方もいらっしゃいますが、私は長襦袢の分だけでいいと思います。用途は他にもあり、着物で家事をする時のたすき掛けにも使えます。お侍さんが本気を出すときに袖をしばるあれです。

 デザインは色々あり、白がシンプルでよく出回っていますが、私は下着感があるので黒や紺などの方がいいかなぁって思います。

着物

 やっと皆さんお待ちかねの着物の登場です。長着(ながぎ)とも呼ばれています。入手先は色々ありまして、呉服屋、ファッションブランドのオリジナル、ネットなどなど。私は、まずは古着屋で探すことをおすすめします

 

 理由は、気兼ねなく試着出来て、買ったらすぐに着ることが出来て、コスパが良すぎるからです。呉服屋では着物の形になる前の生地見本(反物)から選ぶので初心者には難しく簡単に買える値段のものは少ないです。ファッションブランド(例えばJOTATO SAITOやスノーピーク)は素敵ですがお値段も素敵です。ネットでは安いものも多く、古着も取り扱っているサイトもありますが(おすすめはシンエイ)、サイズ感や素材感が分からないまま購入するのは、慣れていない方にはおすすめできません。また、古着屋では、シルク100%の着物が500円で売っていることも珍しくありません。ちゃんとお店から購入しないと生産者に利益がいかないのは心苦しいのですが、このメリットは見逃せません。

 

 着物の素材や柄は好みのものでいいかと思います。サイズに関しては、襦袢で述べた裄丈・身丈・身幅に気を付けてあげてもらえればいいと思います。163㎝50㎏の瘦せ型の私の好みでお伝えすれば、裄丈は手首のぐりぐりにかかるかかからないか程度の長さ、身丈は足のくるぶしが隠れるかどうか身幅は着物を着た時に着物の端が太ももの側面に触れるが真横には届かないくらい、がおすすめです。身丈は、よく身長-27㎝と言われていますが、私はー26㎝の身丈137㎝がちょうどいいので、やはり試着してマイサイズを確認することが肝要です。

 

 しかし、お近くに古着屋がなかったり、中古に抵抗感がある方もいると思います。そんな方には、snow peakが呉服屋とコラボして作っているアウトドアキモノが非常におすすめです。別に企業からお金をもらっているわけではありあせんが、私も3着持っています。形は伝統的な着物のままで、アウトドア系のタフな素材を生地に使い、帯がなくてもいいようにベルトやボタンがついています。これが着崩れしなくて便利だし着物として帯を巻けば隠れるしでとても気に入っています。アスファルトの上や芝生に座ることも躊躇なくできますし、もちろん洗濯もできます。そしてなにより、あまり知られていないのか前シーズンのものはすぐにセールにかかるので、半額以下で購入できることも多いです。アラミド素材とか、耐水、耐燃、など男心をくすぐる機能性がにくいです。春夏用に私も狙っているものだけ載せておきます。サイズ感だけは、しっかり確認するようにしてくださいね!

【30% OFF】 snow peak スノーピーク Quick Dry OUTDOOR KIMONO クイックドライ アウトドア キモノ

 

 男物の帯は、2種類あります。角帯(かくおび)と兵児帯(へこおび)です。私は、初心者さんには兵児帯をおすすめしますが、まずはそれぞれの特徴をお伝えしましょう。

 角帯

  • 長方形で平たい。
  • デザインによってはフォーマルに使える。
  • 結び方の種類が多く情報も見つけやすい。
  • 慣れるまで結ぶのにコツがいる(ネクタイより簡単だと思います)。
  • デザインが多い。
  • 結び目にボリュームがない。

 兵児帯

  • スカーフみたいで、それより遥かに長い。
  • フォーマルには使えない。
  • 結び方の情報が少ない。
  • でも結び方が簡単。
  • 古着ではデザインが少ない。
  • 結び目にボリュームが出る。

 

 私が兵児帯をお勧めする理由はただひとつ、結びやすいからです。慣れてくると角帯で玄人っぽい締め方をするのもかっこいいのですが、まずは気楽に蝶々結びでやるのがおすすめです。また、角帯はポリエステルのものも多く、滑りやすくすぐに帯がほどけてしまうのも怖いところ。私は初心者の頃、地下鉄の改札のあたりで角帯が急にほどけてきてしまい、慌ててトイレに駆け込み締め直したことがありました。しかし、トイレの個室は狭いし帯結びはネットを見ながらじゃないとできなかったりと、かなり手間取りました。上手にきゅっと締められていなかったのが原因ですが、皆さんには同じ思いをしてほしくありません。

 帯結びが簡単で、ほどけにくく、何かあってもすぐに結びなおせる兵児帯が初心者さんにはよいと思います。フォーマルとか結び目で個性を出すなんてことは、もう少し慣れてからでもいいと思います。角帯の方がベーシックではありますが、ぶっちゃけ誰もそこまで見ていません。まずは黒か紺の兵児帯を1本ゲットしましょう!これは着物のようなサイズはありませんので、帯の長さはとりあえず気にしなくて大丈夫です。古着屋さんにも必ず1本は置いてあると思いますので、新品を購入する前に一度確認してみてください。

[男物]正絹兵児帯 端絞 黒(02315-BLACK)

 

羽織

 洋服でいうジャケットのような存在です。別になくてもいいのですが、羽織があると一気に引き締まった印象になるので、暑くない時期には是非着てみましょう。

 

 これは長着より選ぶのは簡単です。裄丈(袖の長さ)が着物より長ければいい、つまり羽織の袖から着物が覗かなければ後は自由に選んで大丈夫です。

 

 サイズも着物のようにシビアではないので、裄丈さえ確認すれば通販で購入することもできます。先輩の着物男子諸兄は、まずは化学繊維の黒色の羽織がおすすめとおっしゃっていました。汚れや雨を気にしなくていいし、何より万能だと。洋服でいうネイビージャケットですね。しかしこれはなかなか古着では見つかりません。簡単なのは、着物と同じ生地で作られている、セットで着ることを前提とした羽織を着物と一緒に買うことです。対(つい)、アンサンブルと呼ばれる着物・羽織のセットのことです。

 

 なかなか満足する羽織を見つけるのは難しいです。見つかればラッキーくらいな気持ちで、焦らず楽しんで揃えていくのがよろしいかと思います。

羽織紐

 羽織につけて、羽織の左右を前で留めておく紐です。しかし名は体を表さず、最近はチェーンやカラーストーン、マグネットなど様々なタイプがあります。今回はベーシックな着方をご紹介しているので、昔ながらの紐タイプをおすすめします。古着屋でも取り扱っていますし、これだけなら呉服屋やネットでも簡単に入手できます。羽織を脱ぎ着する度に無造作に羽織紐を結んだりほどいたりできたら、びしっとしたスーツ姿でネクタイを緩める、そんな所作に匹敵する魅力があると思います。私は。

 羽織に着ける部分には、金具がついているタイプや直接羽織に結び付けるタイプなどありますが、ここもお好みで大丈夫です。羽織か、帯などの小物と色を合わせるとコーディネートしやすくなるのでおすすめです。そうだ、もし新品を買った場合、羽織紐の先端についている透明なプラスチックの筒は、ふさふさな房を保護するためのものなので外して大丈夫です。


足袋

 和装用の靴下です。古着屋にも新品が置いてありますし、通販でも見つかるので説明不要でしょう。最近は足袋型の靴下も売っているのでそれもで大丈夫ですが、見た目を気にする方であれば、ちゃんとした足袋を買うことをおすすめします。

 購入時のポイントですが、足袋にはコハゼという留め具が複数ついており、数が多いほどハイカットな足袋ということになります。私は、着物の裾と足袋の隙間から肌が見えるのは格好良くないと考えてしまう偏屈ですので、4~5枚コハゼの足袋を愛用しています。コハゼが多いほど履くときに手間が増えるのですが、お洒落重視なら4枚コハゼをおすすめします。正座をよくする場合、ハイカットな足袋だと辛いと聞くので、もしお茶などの習い事のために履くなら3枚がおすすめです。


 

下駄・雪駄

 やっと最後の9点目です。皆さんお疲れさまでした。これに関しては簡単に済ませましょう。別にサンダルでもいいですし、これじゃなきゃだめなんてことはありません。

 ただ、おすすめできないものがふたつほどあります。2枚刃歯下駄革底の草履です。2枚歯下駄は慣れるまで歩きにくいし階段と刃の嚙み合わせを間違えると簡単に体勢を崩します。あと美術館で足音が滅茶苦茶響きます。革底は滑るのと手入れが大変なので、美学を持った方か車移動の生活の方以外は不要かと思います。

 私が愛用しているのはカレンブロッソというブランドのカフェ草履。歩きやすくお洒落なデザインがお気に入りです。

 


着物を着る

 ここに関しては動画を見た方が早いので、私が初心者の頃に見ていたYoutube動画を貼っておきます。動画では、襦袢を着る時に「伊達締め」を使っていますが、皆さんが用意した腰紐で大丈夫です(ミニマリストな私は、羽織紐の方が使える場面が多かったのでそうしています)。帯の巻く方向や結び目にに左右のルールはありませんので、やりやすい向きで帯は締めてあげてください。

https://www.youtube.com/watch?v=1lhwH4_12fU

 

 


着物で出掛ける

 ここまで来たら、皆さんきっと素敵に着物を着こなしていることでしょう。ここからは、実際に着物で過ごしたり出掛ける際のポイントを、私の体験をもとにお伝えしていきます。

 

どこに行ってもいい

 私も最初は、着物でどこに行けばいいのか分かりませんでした。和風なところしか駄目なのかなと。しかし、今では美術館や映画館、海、山、カフェ、焼き肉、バー、洋服屋さんにも行っています。もちろん、それで困ったこともなければ何か言われたこともありません。しょせん服ですから、大丈夫です。

 

袖を引っ掛けやすい

 洋服との一番の違いは、その布の量。特に袖口は大きく開いているため、ドアノブや椅子の出っ張りなどのちょっとしたところで引っ掛かります。引っ張る力が強ければ、縫い目が裂けることもあればカフェでカップを割るなんてこともあり得ます。歩くときは自分の両サイドに意識を向けましょう。食事などで右手を向こうへ伸ばす際は、左手で右袖を抑えるようにすると非常に玄人っぽく、また引っ掛けずに済むのでやってみてください。

 

大股で歩くと着崩れやすい

 着物は左右から布を前に持ってきて合わせている衣服で、その布は腰の帯1本で留められているという誠に儚く優雅な存在です。なので、足を大きく前に踏み出せば暖簾よろしく着物は左右に開いていき、綺麗に着付けたシルエットからは徐々に離れていきます。着物は、着崩れることが当たりまえの、寛容で懐の深い衣服ですので、気にしすぎる必要はありません。しかし、歩幅を狭くするだけで着崩れを直す頻度が減るなら、歩き方を丁寧にしてみるのも一興かと思います。

 

こまめに着崩れを直すのがポイント

 どんなことでも、初期に対処すれば手間もなく処理できることは多いです。キッチンの油汚れや宿題、友人との仲直りなどなど。着崩れも同様に、気づいたときにさっと裾や襟を直すだけならトイレの個室に入る必要もありません。慣れてくれば、話しながら、歩きながら直すこともできます。程よい着崩れは、逆にお洒落や色気ある雰囲気になるので、そこも楽しめたらいいですね。

 

足を組むと着崩れにくい

 食事などで椅子に座ると、ついつい足を広げてしまいます。そうすると、また着物の裾は左右に開いて着崩れてしまいます。そんな時、お行儀は悪いですが足を組んでみましょう。裾は広がらないし、足が動かないので着崩したくても崩せません。また、洋服より足のシルエットが出ないので足を組んでいることによる威圧感もそれほどありません(当社比)。

 

最初は外出時間は短めに

 せっかくの着物のお出掛けなら色々と行きたいところはあると思います。ですが、新品の靴を買った時のことを思い出してください。靴擦れしたり、足が疲れて痛くなったりしませんでしたか?草履も同じです。着崩れを気にするのも最初の頃は結構疲れてしまいます。何事も腹八分目くらいがちょうどいいのです。慣れてくれば、冬の金沢を丸一日観光しても大丈夫なくらいにはなれます。

 

凄く褒められる

 これは覚悟しておいて欲しいのですが、色んな人に話しかけられます。すれ違うお婆ちゃんやカフェのお姉さん、セレクトショップのお兄さん。皆さん褒めてくれますし、何度か店に通えば常連扱いされてしまいます。もし人付き合いが苦手なら、今のうちに初対面の方への対応を考えておいた方がいいかと思います。ご注意を。

 

 

結び

 皆さん、私のつらつらとした説明にお付き合いいただきありがとうございました。今こうして読んでいただいた文章も、着物姿でのんびり書いているものです。着物は不便な面もありますが、私は着物がある生活を気に入っています。皆さんも、着物を生活にちょっとだけ取り入れて、楽しく過ごしていただけたら嬉しいです。

 

 そして、着物を着るのに必要だと様々なものを挙げましたが、別に着物の下にはシャツやタートルネックセーターでいいですし、草履ではなくブーツでもいいです。羽織ではなくチェスターコートなんて格好いいと思います。ミニマリストの私が、あれこれものを増やせというのは矛盾したように感じたでしょうが、着物を楽しく着るために必要なら買えばいいという程度の話だったのです。ご容赦ください。

 

 それでは、皆さんが素敵な着物ライフを送れますように。

 

 

 終わり

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