ミニマリストさんの発信を拝見していると、「こんな小さいカバンに持ち物全て収まるんですよ」「カバン代わりになる収納いっぱいのコートを開発しました」といった情報を散見します。
そんなに持ち物あります?
と、いつも首を傾げる私。
そこで本日は、着物なミニマリストのカバン中身、改め袂の中身をご紹介していきます。
手荷物を減らしたい、ミニマリストの持ち物について情報収集したい、着物で出掛ける際の工夫などを知りたい、なんて方の参考になるかと思います。
本記事の要旨は、
- 持ち物は財布2つ(札、小銭)、ハンカチ、リップクリーム、鍵、スマホ。
- 全部着物の袂(袖の内側)に収納できる。
- 重いものを袂に入れると着崩れる。袂以外に収納すると落ちちゃう。
となります。では詳しく見ていきましょう。
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キャッシュレスとは言うけれど
私のお出掛けの際の持ち物はこんな感じ。
ここに鍵、スマホ、マスクを追加すれば、私の持ち物は網羅できます。最近は日傘も持ち歩くことが多いです。
こだわりは、キャッシュを持ち歩くということ、そして財布を分けること。お札入れとコインケースは、どちらもお気に入りです。
キャッシュレスは今やミニマリストだけでなく、社会全体に普及しています。しかし私は現金も持ち歩いています。
私が機械音痴だということもあるのですが、スマホ決済ができるようにはしたものの、使えるお店かどうかで悩むのが面倒で、近所のスーパーでしか利用していません。
また、病院や行きつけの古いカフェなど、クレジットカードが利用できないところもあるので、自然とカードだけでなく現金も持ち歩くようになりました。
袂にはなんでも入る
着物のひらひらした袖、袂(たもと)って呼ぶんですけど、あれ実はカバンの代用なんです。
というのは冗談ですが、私は持ち物(日傘以外)全て袂に入れて出掛けています。
以前、スーパーにエコバックを持たずに買い出しに行った時は、キウイやトマトを袂に入れて持ち帰ったことがあります。
英会話でもらった資料なども、袂に入れて持ち帰っています。
袂には何でも入ります。洋服のポケットとは比較にならない許容量。それが着物の利点のひとつです。
※女性着物の場合、袂には身八つ口という穴があるため、袂の中身は落ちてしまうので注意しましょう。
持ちすぎ注意
袂は偉大なり~!
とはいえ、もちろん入れ過ぎれば起こる弊害もあります。
袂に重いものを入れると、衿合わせが開いてきてしまうのです。ようは着崩れの原因になります。
ハンカチや小さな財布程度なら問題ないのですが、スマホを入れるとアウトです。重みでスマホ側の襟が外側に引っ張られ、出先で襟直しを何度もしなきゃいけません。ゆるゆるのスウェットパンツのポケットに色々詰め込んだらずり落ちて定期的にズボンを上げないといけない、のに似てます。
それもあり、私は財布を2個使いしています。左右の袂に1個ずつなら着崩れることはありません。洋服でも、小さい財布なら『ポケットが膨らんでシルエットが崩れる』、なんてことがないので、カバンを持たないお洒落ミニマリストさんにもおすすめです。
袂のほかに収納スペースはないの?
着物には、ものを入れたくなるスペースが他に2つほど存在します。懐と帯です。
私も、懐にはハンカチやマスク、ペラペラの紙なんかは差し込むことがありますし、帯にはスマホを差して出掛けています。
しかし、この2か所は大切なものを保管するにはおすすめいたしません。
懐は右側に大きく開いているので、いつ中身が落ちてもおかしくありませんし、帯を緩く巻いていたら、すとんと下に滑り落ちることもあるのです。お金や重要書類は入れたくありませんよね。
帯も同様です。侍の刀よろしく帯にスマホを差したくなりますが、9割9分9厘落ちます。帯をすり抜けて下に落下します(体験談)。私のスマホケースにはアクセサリがついており、その凸を帯に引っ掛かけることですり抜けを防いでいますが、ひやっとしたことは何度もあります。
結び
私が皆さんにお伝えしたいこと。それは、着崩れない程度の物量でお出掛けはできます、ということです。
手ぶらが正義なわけではありませんし、物数が多いことが悪いこともありません。ただ、身軽なお出掛けは楽しいですから、「自分は大荷物なのかも」と感じた方は試してみてはいかがでしょうか。
皆さんのミニマムライフ、そして着物生活が、いっそう素敵なものになりますように。
おわり。